【不妊治療体験談】さくら様*タイミング法3年、人工授精30回以上——8年の治療を経て体外受精に挑む今
さくら様に不妊治療体験談をお聞かせいただきました。
スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください。
20代前半に結婚して1年は自己流で頑張っていました。ガタガタの基礎体温表に驚き、すぐに諦めてしまったのを覚えています。
家の近くの総合病院でタイミング法を3年ほど。この間に2回初期流産しています。不妊治療に対する知識がなかったのでとりあえず近所の婦人科にかかったら、卵巣嚢腫も相まってすぐに総合病院を紹介されました。
総合病院の婦人科は予約が取れやすく、待ち時間もほとんどなかったのでとても助かっていました。
しかし、あくまでも不妊治療メインの病院ではなかったので、段々と先生の対応も雑になってきたように感じて、人工授精が保険適用になったタイミングで不妊治療メインの病院に転院しました。
人工授精は4年ほどしました。何回も体外受精へのステップアップを打診されましたが、シフト制の仕事をしていて時間の融通が利かなかったのでだらだらと人工授精を続けていました。途中何回か卵巣の腫れでお休みする周期がありつつ、30回以上人工授精を繰り返しましたが、残念ながら1回も妊娠まで至りませんでした。
今年主人の転勤をきっかけに仕事を辞め、体外受精にステップアップしました。さらに心機一転大きな病院に転院もしています。年齢の割にAMHが低いので採卵しても2~3個しか取れず、また胚盤胞にはなるのですが凍結まで至らず、現在3回採卵を繰り返しています。今度こそはと願う日々です。
スタッフ:総額費用はいくらぐらいでしょうか?
タイミング法+人工授精計7年で50万円ほど、体外受精採卵3回で40万円ほどかかっています。
スタッフ:治療をしていて辛かったことはありますか?
一番辛かったのは流産した時ですね。初期の流産だったので誰が悪いわけでもないのですが、とにかく自分を責め続けました。あの時走ったから?立ち仕事をずっとしたから?上司と上手くいっていなかったから?薬やサプリメントはきっちり飲めていた?初期から軽いつわりのようなものを感じていたので、せっかく育ってくれていた命を守れなかったのがとても悔しく悲しかったです。
スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?
パートナーはとても協力してくれています。精液検査も嫌いな血液検査も拒否することなくここまで一緒に乗り越えてきてくれました。感謝しています。
両親は流産したときに誰よりも慰めてくれました。独り立ちしてからは年の離れた友人のように一人前の大人として扱ってくれていましたが、大泣きする私の話を一人の子供としてただただ静かに聞いてくれたのは前を向くきっかけにもなりました。
友人とは少しぎくしゃくしたままです。結婚ラッシュに出産ラッシュとおめでたい話が飛び交う中、祝いたい気持ちよりどうしても嫉妬心が先行してしまい、仕事が忙しくて…と当たり障りのない返答をして学生以来一度も会っていません。
職場の同僚は優しかったので面と向かっては苦言を呈されませんでしたが、シフト制にもかかわらず基本遅番しかせず、繁忙期でも通院を理由に遅刻してくる後輩にどのような感情を抱いていたかは分かりません。持病や子育て、介護などそれぞれ事情がある同僚が多かったので、欠勤者が出ても回る体制づくりにはできる限り尽力していました。
スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはありますか?
不妊治療を始めてまず思ったのは、案外不妊治療経験者は多いなということです。親世代の同僚からも、実は私も…とよく声をかけていただきました。婦人科の門を叩くのは中々のハードルかとは思われますが、全然こわい所ではありませんので安心して飛び込んでみてください。
そして、思ったような結果が出ず焦ることも多いかと思いますが、ストレスを抱えすぎないように適度に発散しながら一緒に頑張りましょう。
スタッフ:改善して欲しい点はありますか?(例:クリニックにこうしてほしい、治療をしながらもっと自由に働ける職場がほしい等)
病院の待ち時間が短くなったら嬉しいですね。血液検査の結果待ちに1時間かかるとしても、早くてトータル2時間、長い時は5時間待ったこともあります。そうは言っても、病院側も最大限効率よく回されているので、結局その日の運でしかないのが辛い所です…。
スタッフ:不妊治療の保険適用についてどう思われますか?(期待や改善点等あれば)
とても恩恵を受けています。人工授精や体外受精の保険適用がなければ、きっと挑みもせず人生を終えていたと思います。
欲を言えば体外受精の保険適用回数をもっと増やしてほしいですし(できることなら制限自体なくしてほしいです)、先進医療も保険適用になればいいのにとは思います。
スタッフ:プレコンセプションケアについてどう思われますか?
お恥ずかしながら今回初めてプレコンセプションケアという言葉を知りました。
プレコンセプションケアと検索すると、自己流で何も分からず始めた妊活初期の私が知りたかった情報がたくさん発信されていて驚きました。
性に関わることを公にするのははしたないと考えてしまう世代に近いため親にも友人にも相談出来ず、ネットの情報も何が正しいのか分からないから何も取り入れられず、あの時はただ徒に大切な1年を過ごしてしまいましたが、プレコンセプションケアという取り組みが当たり前の世界になればこんな悩みを持つ人がいなくなり、もっと優しい世界になると思います。
スタッフ:自由回答(思うこと・お伝えしたいこと)
不妊治療を続けたこの数年のことを後悔はしていません。もし早く体外受精へステップアップしていたら、もっと遡って生理が重いことを学生時代から疑問視していたらとタラレバを挙げればキリがありませんが、不妊治療をしたから得られた気づきもきっとあったと思います。あとは我が子を抱ける日が来れば言うことなしですね!
貴重な不妊治療体験談をお話いただきありがとうございました。こちらの体験談が、同じように治療に悩む方や、受診への一歩を踏み出せずにいる方にそっと寄り添うものになることを願っています。どうかご自身の心と身体を大切にしながら過ごしてください。いつの日か願いが実を結ぶことをスタッフ一同、心より願っております。
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