> お知らせ > 【コラム】雨の日に気分が落ち込むのはなぜ?妊活・不妊治療中の心を守る過ごし方

9月は、秋雨前線や台風の影響で、雨や曇りの日が続くことがあります。

外に出にくく、空も薄暗い。そんな日が続くと、「なんとなく気分が沈む」「いつもより疲れやすい」「何もする気になれない」と感じることがあります。

 

妊活・不妊治療中は、通院や治療への不安・結果を待つ時間・周囲との関係など、ただでさえ心が揺れやすいものです。

雨の日に落ち込む自分を見て、「もっと前向きにならなければ」と責める必要はありません。

 

今回は、雨が続く時期に気持ちが沈みやすくなる理由と、妊活・不妊治療中の心を守るための過ごし方をご紹介します。

 

雨が続くと、なぜ気分まで沈みやすい?

雨や曇りの日が続くと、晴れた日に比べて自然光を浴びる機会が少なくなりやすいほか、外出や運動の機会が減り、睡眠や食事などの生活リズムも乱れがちです。

 

日光を浴びる時間の減少は、気分や睡眠リズムに関係する体内の働きに影響する可能性があると考えられています。

 

また、9月は夏の疲れが残っていたり、気温や気圧が変化しやすかったりする時期でもあります。

複数の要因が重なって、心身の不調を感じることもあるでしょう。

 

妊活・不妊治療中は、気持ちの波が重なりやすい

妊活・不妊治療中には、さまざまな感情が生まれます。

●今回こそは、という期待

●結果を待つ間の不安

●思うような結果にならなかったときの悲しみ

●仕事と通院を調整する負担

●周囲の妊娠・出産報告に心が揺れるつらさ

●パートナーとの気持ちの温度差

 

このような気持ちは、決して考えす過ぎでも弱さでもありません。

不妊治療を続けるなかで感情が揺れたり、圧倒されたように感じたりすることは、ごく自然な反応です。

 

雨が続いて活動量が減り、一人で考える時間が増えると、不安がいつもより大きく感じられる場合もあります。まずは、今は天候や疲れも重なって、心の余裕が少なくなっているのかもしれないと、自分の状態をそのまま受け止めてみましょう。

 

雨の日に試したい、心を守る6つの過ごし方

1.朝はカーテンを開け、できる範囲で自然光を取り入れる

曇りや雨の日でも、屋外の光は生活リズムを整える手がかりになります。起きたらカーテンを開け、窓の近くで朝食をとるなど、無理のない形で明るさを取り入れてみましょう。

雨が弱い時間に、軒下やベランダに出たり、近所を短時間歩いたりするのも一つの方法です。外出が難しい日は、室内を明るくして過ごすだけでも構いません。

 

2.「運動」ではなく、少し体を動かす

「運動しなければ」と考えると、できなかったときに負担になることがあります。ストレッチをする、肩を回す、家の中を数分歩くなど、小さな動きで十分です。

採卵後や処置後などで運動を控えるよう指示されている場合は、無理をせず、クリニックの指示を優先してください。

 

3.妊活や治療の情報から離れる時間をつくる

不安なときほど、検索を続けてしまうことがあります。しかし、たくさんの情報に触れ続けると、かえって不安が強くなることもあります。

「夜は検索しない」「SNSを見るのは1日○分まで」など、自分なりの区切りをつくってみましょう。温かい飲み物を飲む、好きなドラマを見る、音楽を聴くなど、妊活とは関係のない時間も大切です。

 

4.今日できたことを、小さく数える

気分が沈んでいる日は、できなかったことばかりが目につきがちです。

「薬を飲めた」「予約の確認ができた」「食事をとれた」「今日は休めた」など、小さなことも、その日にできた大切なことです。頑張ることだけでなく、休むことも自分を守る行動の一つです。

 

5.パートナーには、してほしいことを具体的に伝える

つらい気持ちを話したとき、解決策を提案してほしい日もあれば、ただ聞いてほしい日もあります。

「今日はアドバイスより、話を聞いてほしい」「治療のことを考えない時間にしたい」など、してほしいことを短く伝えると、すれ違いを減らしやすくなります。

話し合う余裕がない日は、無理に結論を出す必要はありません。「今日は休んで、また落ち着いた日に話そう」と区切ることも大切です。

 

6.マッサージやヘッドスパで、体の緊張をゆるめる

不安や疲れが続くと、無意識のうちに肩や首、頭まわりに力が入っていることがあります。そんなときは、マッサージやヘッドスパなど、心地よいと感じるケアを取り入れるのもよいでしょう。

外出する余裕がない日は、自宅でこめかみや頭皮をやさしくほぐしたり、温かいタオルを首元に当てたりするだけでも構いません。妊活のために何かをするのではなく、自分の体を休ませる時間として楽しむことが大切です。

 

前向きになれない日があっても大丈夫

辛いときに無理やり気持ちを切り替えようとすると、それが新たな負担になる場合もあります。

悲しい日は悲しいままでも、何もしたくない日は休んでも大丈夫です。気分が落ち込んだことを理由に、自分を責める必要もありません。

雨の日は、いつもより予定を少なくする。家事を一つ減らす。早めに眠る。そのように、その日の心と体に合わせて過ごすことも立派なセルフケアです。

 

辛さが続くときは、一人で抱え込まないで

気分の落ち込みが2週間以上続く、眠れない・食べられない状態が続く、仕事や家事など日常生活に支障が出ている場合は、早めに専門家へ相談しましょう。

まずは通院中のクリニックで、医師や看護師に心の状態を伝えても構いません。生殖心理カウンセラーなどの専門職、自治体の不妊・不育専門相談窓口、心療内科や精神科、かかりつけ医も相談先になります。

治療を続けるか、少し休むかについても、一人だけで答えを出す必要はありません。

 

まとめ

雨が続く9月は、自然光や活動量の減少、生活リズムの変化などから、いつもより気分が沈みやすくなることがあります。そこに妊活・不妊治療の不安や疲れが重なると、心の余裕が少なくなるのは不思議なことではありません。

大切なのは、いつも前向きでいることではなく、自分の心の変化に気づき、必要なときに休み、誰かに頼ることです。

雨がやむのを待つように、今は少し立ち止まっても大丈夫です。できることを一つずつ、自分のペースで進んでいきましょう。