【コラム】不妊治療中だからこそ知っておきたい災害時の備え
はじめに
近年、日本各地で大きな地震や豪雨などの自然災害が発生しています。
災害はいつ起こるか予測することができず、不妊治療中の方にとっては「通院はどうなるの?」「薬はどうしたらいいの?」といった不安を感じる場面もあるかもしれません。
もちろん、災害時に最も大切なのはご自身とご家族の命を守ることです。
そのうえで、万が一に備えて知っておくことで、落ち着いて行動しやすくなるポイントをご紹介します。
地震が発生したら、まずは身の安全を最優先に
地震が起きた際は、不妊治療のスケジュールよりも、まずは身の安全を確保しましょう。
☑揺れがおさまるまでは机の下などで頭を守る
☑窓ガラスや倒れやすい家具から離れる
☑避難指示が出ている場合は速やかに避難する
不妊治療中だからといって、特別な避難行動が必要になるわけではありません。まずは一般的な防災行動を優先することが大切です。
お薬や自己注射は自己判断で中止しない
不妊治療では、
●排卵誘発剤
●黄体ホルモン剤
●自己注射薬
などを使用している方も少なくありません。
災害時には不安から「薬をやめた方がいいのでは?」と思う方もいますが、自己判断で中止・変更することは避けましょう。
服用や注射が難しい状況になった場合は、できるだけ早くクリニックへ相談してください。
また、冷蔵保存が必要な薬を使用している場合は、停電などによって保管方法に影響が出る可能性があります。
保管について不安がある場合も、自己判断せず、クリニックへ確認することが大切です。
治療情報をすぐ確認できるようにしておきましょう
災害時には、普段通っているクリニックへ通院できなくなることも考えられます。
万が一に備えて、以下の情報をまとめておくと安心です。
☑診察券
☑マイナ保険証または健康保険証
☑お薬手帳
☑服用中・使用中の薬の名前
☑治療内容や現在の治療段階
☑過去の採卵・胚移植歴
☑血液型
☑緊急連絡先
スマートフォンだけでなく、紙でも控えを準備しておくと、通信障害や充電切れの際にも役立ちます。
凍結胚・凍結卵子はどうなる?
多くの生殖医療施設では、液体窒素による保存に加え、非常用電源や災害対策などを講じています。
ただし、設備や対応体制は施設によって異なるため、平常時のうちに通院先へ災害時の管理体制について確認しておくと安心です。
日頃からできる備え
災害が起きてから準備を始めるのではなく、普段から備えておくことも大切です。
☑数に少し余裕をもって常備薬を管理する
☑モバイルバッテリーを準備しておく
☑家族と避難場所や連絡方法を確認しておく
☑防災バッグに診察券やお薬手帳のコピーを入れておく、写真でも保存しておく
☑通院先の緊急連絡先を控えておく
といった備えが、いざという時の安心につながります。
まとめ
自然災害は、いつ起こるか分かりません。
最優先すべきなのはご自身と大切な人の命を守ることです。
落ち着いて安全を確保し、その後、クリニックの案内に従って対応しましょう。
FCHでは、今後も不妊治療中の方が安心して治療を続けられるよう、役立つ情報を発信していきます。
※本記事は一般的な情報をもとに作成しています。災害時の診療体制や薬剤の取り扱いは医療機関によって異なるため、実際の対応については通院先のクリニックの案内に従ってください。
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