> お知らせ > 卵子凍結は意味がないって本当? 卵子凍結のリアル

「卵子凍結って意味がないの?」

SNSやYouTubeで、卵子凍結を経験した方の体験談が話題になっています。

動画では、30代前半で凍結した卵子を数年後に使用したものの、妊娠には至らなかったという経験が率直に語られ、多くの方が「卵子凍結って意味がないのでは?」と感じたかもしれません。

しかし、結論から言うと「卵子凍結=意味がない」ということではありません。

大切なのは、卵子凍結のメリットと限界を正しく理解することです。


卵子凍結は妊娠を保証するものではない

まず知っておきたいのは、

卵子を凍結したからといって、将来必ず妊娠・出産できるわけではないということです。

凍結した卵子は、

🥚解凍→🧬受精→🌱胚盤胞まで成長→🤰子宮へ移植→👶妊娠・出産

という複数のステップを経ます。

途中で卵子が育たなかったり、受精しなかったりすることもあり、それぞれの段階で数が減る可能性があります。

つまり、卵子を保存できた=赤ちゃんを授かれるわけではないということです。


では、何個くらい凍結するのが望ましい?

将来お子さんを1人希望する場合の一般的な目安としては、

採卵時の年齢 凍結卵子数の目安
20代後半 🥚10~15個程度
30代前半 🥚15~20個程度
35~37歳 🥚20~25個程度
38歳以上 🥚25個以上必要になることも

※あくまで一般的な目安であり、AMH値や卵子の状態、希望する子どもの人数などによって異なります。


なぜ数が必要になるのか?

例えば20個凍結したとしても、

●すべてが解凍できるとは限らない

●すべてが受精するわけではない

●胚盤胞まで育つ割合にも個人差がある

●移植しても必ず着床するわけではない

このように、妊娠までにはいくつもの段階があります。

そのため、採卵を複数回行って十分な数を確保する方も少なくありません。


卵子凍結の最大のメリット

卵子凍結の最大のメリットは、若い頃の卵子を保存できることです。

卵子の質は採卵した年齢の影響を受けるため、

30歳で採卵した卵子と、38歳で採卵した卵子では、

一般的に妊娠できる可能性が異なります。

つまり、何歳で卵子を保存したかが重要になります。


「保険」であって「保証」ではない

生殖医療では、卵子凍結は「保険(Insurance)」であり「保証(Guarantee)」ではないと言われます。

将来の妊娠を約束するものではありません。

一方で、将来妊娠できる可能性を残すという意味では、とても大きな選択肢でもあります。


一つの意見で判断しないことが大切

SNSでは、「卵子凍結してよかった」という声もあれば、

「思うような結果にならなかった」という体験談もあります。

どちらも、その方にとって大切な経験です。

しかし、一人ひとり年齢や卵子の状態、採卵数、将来のライフプランは異なります。

だからこそ、一つの体験談だけで意味がある・ないと判断するのではなく、正しい知識をもとに自分に合った選択をすることが大切です。


まとめ

卵子凍結は、未来の妊娠を約束する医療ではありません。

しかし、もし将来子どもを望んだときのために、妊娠の可能性を残す選択肢の一つです。

意味がある・意味がないと二極化して考えるのではなく、メリットも限界も理解したうえで、自分自身のライフプランに合わせて検討していきましょう。