> お知らせ > 【コラム】プレコンセプションケアとは

将来の自分のために、今からできる健康管理

「プレコンセプションケア(Preconception Care)」という言葉を聞いたことはありますか?

最近では、自治体や医療機関・企業などでも注目される機会が増えてきましたが、まだ聞いたことがないという方も多いかもしれません。

 

プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を考えているかどうかに関わらず、自分自身の健康やライフプランについて考え、日々の生活や体調と向き合うことを指します。
近年はこども家庭庁や厚生労働省でも普及が進められており、妊活前から始める健康管理として社会的な注目も高まっています。

 

プレコンセプションケアとは?

「プレ(pre)」は“〜の前”、“コンセプション(conception)”は“受胎・妊娠”を意味します。

つまりプレコンセプションケアとは、
妊娠する前から、自分の体や健康について考えること

 

WHO(世界保健機関)では、プレコンセプションケアを「妊娠前の女性とカップルに対して行う医学的・行動学的・社会的な保健介入」と定義しています。

 

ただし、プレコンセプションケアは「今すぐ妊娠したい人だけ」のものではありません。

・将来の子どものことはまだ決めていない

・妊活はまだ先だと思っている

・まずは自分の体調を整えたい

・健康について知識をつけたい

そんな方にも大切な考え方です。

 

こども家庭庁の「はじめよう プレコンセプションケア」でも、性別を問わず、将来の健康やライフデザインを考える取り組みとして紹介されています。

 

なぜ今、注目されているの?

近年、日本では晩婚化・晩産化が進み、不妊治療を受ける方も増えています。

 

その一方で、

・「もっと早く知っておけばよかった」

・「妊娠に年齢が関係するとは知らなかった」

・「生理不順を放置していた」

・「男性側の生活習慣も関係すると知らなかった」

という声も少なくありません。

 

妊娠・出産は年齢や健康状態、生活習慣などさまざまな要因が関係します。
だからこそ、「妊活を始めてから」ではなく、もっと前の段階から自分の体について知ることが大切だと考えられるようになっています。

 

また、プレコンセプションケアは妊娠だけではなく、

①将来の健康維持

②女性特有の疾患予防

③男性の健康管理

④メンタルヘルス

⑤ライフプラン形成

などにもつながる考え方として広がっています。

 

プレコンセプションケアで大切なこと

1.自分の体を知る

まず大切なのは、自分の体調や変化を知ることです。

 

例えば、・生理周期が極端に不規則

・生理痛が強い

・PMSがつらい

・疲れやすい

・睡眠不足が続いている

 

こうした不調を「みんな我慢しているから」と放置してしまう方も少なくありません。婦人科受診や健康診断を通じて、自分の体の状態を知ることは、将来の健康管理にもつながります。

 

2.生活習慣を見直す

プレコンセプションケアでは、日々の生活習慣も重要とされています。

 

例:バランスのよい食事、適正体重の維持、睡眠、適度な運動、禁煙、飲酒量の見直し など

 

特に喫煙は、男女ともに妊娠に影響を与える可能性があるとされており、受動喫煙にも注意が必要です。

また、妊娠を考える女性では、葉酸摂取の重要性も広く知られています。

 

3.男性側の健康も大切

プレコンセプションケアは女性だけのものではありません。

近年は、男性の生活習慣や健康状態も妊娠に影響するといわれています。

・喫煙

・睡眠不足

・過度な飲酒

・肥満

・ストレス

などは、精子の状態に影響を与える可能性もあります。

 

「妊活=女性が頑張るもの」ではなく、パートナーと一緒に健康について考えることが大切です。

 

「妊活」とプレコンセプションケアの違い

プレコンセプションケアと妊活は似ているようで、少し意味が異なります。

妊活は「妊娠を目指すための活動」を指すことが多い一方、プレコンセプションケアはもっと広い概念です。

 

例えば、

★将来どんな人生を送りたいか

★いつ頃子どもを考えたいか

★キャリアとの両立をどうしたいか

★自分の健康をどう守りたいか

なども含めて考えるのがプレコンセプションケアです。

 

「今すぐ妊娠したいわけではないから関係ない」ではなく、将来の選択肢を広げるための健康管理ともいえるでしょう。

 

まずは、できることから始めてみよう

プレコンセプションケアは、何か特別なことを始めなければいけないわけではありません。

 

★自分の生理周期を把握する

★健康診断を受ける

★睡眠時間を見直す

★食事を整える

★パートナーと将来について話してみる

★不安があれば婦人科で相談してみる

 

そんな小さな一歩でも十分です。

大切なのは、自分の体や将来について知ろうとすること。

プレコンセプションケアは、妊娠のためだけではなく、これからの人生をより自分らしく過ごすための健康習慣として、今後さらに広がっていく考え方です。

 

まとめ

プレコンセプションケアとは、将来の妊娠・出産だけでなく、自分自身の健康やライフプランを考えるための取り組みです。

「まだ妊活していないから関係ない」ではなく、今の生活習慣や健康を見直すことが、未来の自分につながっていきます。

まずは、自分の体を知ることから。
そして、無理のない範囲で、自分らしい健康管理を始めてみてはいかがでしょうか。🌿