> お知らせ > 【不妊治療体験談】まおん様*不妊治療と仕事を両立できる働き方が“当たり前”になる社会へ

まおん様に不妊治療体験談をお聞かせいただきました。

スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください。

タイミング法を半年と人工授精を5回経験した後、体外受精へステップアップしました。採卵を3回、移植を計4回行い、最終的に2回目の凍結胚盤胞移植で第一子を授かり、現在は1歳の子育て中です。治療期間はトータルで約3年半です。

スタッフ:不妊治療を始めたきっかけは何ですか?

結婚して2年、自己流のタイミング法でなかなか授からなかったことです。30歳を過ぎていたこともあり、念のため検査だけでもと思い受診したところ、夫の方に軽度の要因があることが分かり本格的に通院を決めました。

スタッフ:総額費用はいくらぐらいでしょうか?

保険適用前と後を跨いでいたのですが、トータルで約150万円ほどです。保険適用になってからは一回の負担は減りましたが、先進医療のオプションやサプリメント代を合わせるとやはりまとまった出費になりました。

スタッフ:不妊治療をしていて辛かったことはありますか?

一番はゴールの見えない不安です。毎月生理が来るたびに、自分を否定されたような気持ちになり、トイレで泣いたことも何度もありました。また自己注射の痛みや、薬の影響による気分の浮き沈み、仕事とのスケジュール調整に常に追われている状態が精神的にかなりこたえました。

スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?

夫とは何度も話し合い協力体制は築けていましたが、時折温度差を感じて喧嘩になることもありました。職場には直属の上司にだけ伝え、急な休みをいただいていましたが、周囲への申し訳なさで常に肩身の狭い思いをしていました。友人の妊娠報告を素直に喜べずSNSを閉じて距離を置いてしまった時期もあります。

スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはありますか?

心と体の期限をあらかじめパートナーと決めておくことをお勧めします。突き詰めるとどこまでも頑張れてしまう世界なので、自分たちを追い詰めすぎないことが大切です。また、ネットの情報に惑わされすぎず、信頼できる医師を見つけ、疑問は納得いくまで質問してください。

スタッフ:改善して欲しい点はありますか?(例:クリニックにこうしてほしい、治療をしながらもっと自由に働ける職場がほしい等)

仕事との両立支援がもっと進んでほしいです。不妊治療休暇制度の導入はもちろんですが、急な通院にも対応できるような時間単位の有給や、リモートワークが当たり前に選択できる環境が普及することを切に願います。また、クリニックの待ち時間の短縮も切実な問題です。

スタッフ:不妊治療の保険適用についてどう思われますか?(期待や改善点等あれば)

経済的なハードルが下がったことは非常に大きな一歩だと思います。ただ回数制限や年齢制限があるため、その枠から外れてしまった方へのケアが不十分だと感じます。また、保険適用外の先進医療を併用すると結局高額になるため、混合診療のルールがもっと柔軟になれば助かる人が増えるはずです。

スタッフ:プレコンセプションケアについてどう思われますか?

もっと早くから知りたかったというのが本音です。義務教育や健康診断の項目に含まれるなど、不妊治療が必要になる前の段階で、自分の体の状態を知る機会が当たり前にある社会になってほしいです。知識があるだけで、将来の選択肢や備え方が全く変わってくると思います。

スタッフ:思うこと・お伝えしたいこと

不妊治療はやって当たり前のような風潮になりつつありますが、心身ともに本当に過酷な経験です。結果がどうあれ、治療に真剣に向き合った自分自身をしっかり褒めてあげてほしいと思います。

貴重な体験談をご共有いただきありがとうございます。

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