> お知らせ > 【不妊治療体験談】ねね様*仕事も子どもも諦めたくなかった――キャリアと不妊治療のはざまで揺れた私の選択

ねね様に不妊治療体験談をお聞かせいただきました。

スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください。

2019年11月に結婚し、1年間結婚生活を送りましたが妊娠の兆候が全くなく、2020年12月頃に婦人科にかかり、不妊症の診断が出ました。
もともと生理不順だったのもあり大学生の時に婦人科に行った際にPCOSの診断がおり、将来的に妊娠することが難しいとは言われていましたが、実際に不妊症の現実を突きつけられ非常にショックを受けました。

当時はまだ不妊治療の保険適用が始まる前で、かつ結婚したばかりの私たちでしたのでお金が無く...高額な治療費を払って検査や治療をしなければならないことを受け入れることができませんでした。
ただ、その時はまだ27歳。またコロナ禍で結婚式を挙げられていなかったこともあり本格的な不妊治療はせず、ひとまずは定期的に生理を起こさせるために低用量ピルの服用をし、普通に夫婦生活を送りました。

2021年、2022年、2023年...
ついに2024年、31歳になり本格的に不妊治療を行おうと思った矢先、私が仕事で昇進・昇格が決まりました。仕事も頑張りたい一方で、そろそろ年齢的にも治療に入らないと...と焦ったことを覚えています。退職することも考えましたがキャリアと子供を持つことのどちらも諦めることはできず、約1年間は昇格した役職での仕事を頑張りました。

後述しますが、仕事が忙しかった私たち夫婦にとってタイミング法と人工授精は相性が悪く、タイミング法を3回やってすぐに体外受精にステップアップしました。
この段階が一番つらかった時期でした。
体外受精に踏み切ってからはなんと1回目で陽性反応が出まして、この点に関しては本当に運がよかったと思います。陽性が出てからも最後までちゃんと産まれてくれるか不安で、妊娠できたことを心から喜ぶことができませんでした。出産を終え、無事に退院できたところでようやく喜ぶことができました。
たくさん悩んで苦しんで泣いた分、今、息子が隣にいてくれてとても幸せです。

スタッフ:不妊治療を始めたきっかけは何ですか?

・夫が子どもを欲しいと言っていたから。
・自分たちの子どもの顔を見てみたかったから。
・やらないと後悔すると思ったから。

スタッフ:総額費用はいくらぐらいでしょうか?

検査費用含め計40万円ほど

スタッフ:不妊治療をしていて辛かったことはありますか?

・多くの周りの人たちはお金をかけずに妊娠・出産できるのに自分たちはそうではなかったこと
・治療をめぐって夫と衝突したこと、寄り添ってもらえなかったこと
・体外受精のスケジューリングと仕事の兼ね合い
(採卵手術の当日仕事が休めず、そのまま出勤する等)
・職場の多くの人から理解が得られなかったこと

スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?

○夫について
こちらから頼めば検査も治療も受けてくれましたが、
治療について私から説明しても前のめりに理解してくれる様子がなく、いつも受け身だったので頼ることができませんでした。
また仕事が忙しかったので「この日にタイミングね」「この日人工授精で、採精するからね」とあらかじめ伝えていても、体調を整えることをしてくれず...その日のために薬を飲んだり、何度も病院に通ったりした私の努力が水の泡になってしまうことがとてもつらく、衝突する原因になりました。

〇両親について
不妊治療のことはあまり伝えていませんでした。

〇職場について
私が責任者という立場だったこともあり、周りに頼れる人がほとんどいませんでした。
不妊治療のことを理解してもらおうと努めることもしましたが、通院のため15分遅刻しただけでも批判的に捉えるスタッフも多く、ご迷惑をおかけします、とたくさん頭を下げました。
シフト制でしたので代わりに出勤してくれるスタッフがおらず、採卵手術の日は麻酔が完全に醒めないまま出勤したこともあります。移植の月は残業が多く、スタッフのトラブル処理などでストレスが溜まっていましたのでこれでうまくいかなかったら退職しようか、ということも頭をよぎりました。

〇友人について
私より後に結婚した友人がトントン拍子で妊娠・出産をしておりとても羨ましくなってしまい、疎遠になりました。

〇職場の先輩について
ある1人の先輩が大きな影響を与えてくださいました。
45歳で体外受精の治療を今も続けていらっしゃいます。
42歳までタイミング法で妊活されていたそうです。
私が不妊の悩みを打ち明けた時に、
「早く治療した方がいいよ」と背中を押してくださいました。

スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはございますか?

ご自身の後悔のない選択をしてください。

スタッフ:改善して欲しい点はありますか?(例:クリニックにこうしてほしい、治療をしながらもっと自由に働ける職場がほしい等)

不妊治療をしながら安心して仕事ができる環境が整備されてほしいです。

スタッフ:自由回答(思うこと・お伝えしたいこと)

不妊治療、特に体外受精は採卵の周期と移植の周期があり、壁も多いため一喜一憂することもあるかと思います。
(検査結果がよかった・悪かった、採卵が○個できた、受精した・しなかった、凍結胚が○個できた・できなかった...)など
すべてのステップにおいて私が心がけたことは「期待しすぎず、なるべくフラットな気持ちで治療に臨むこと」でした。
ゴールが見えず、長い不妊治療を乗り越えていくために、心をセルフケアしながら取り組むことも大切かと思います。※寄り添ってくれるパートナーと一緒に乗り越えられたらそれが一番ですが...

不妊治療体験談をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

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