> インタビュー > 【不妊治療当事者様インタビュー】tomo様*多嚢胞性卵巣症候群からの挑戦

アメブロにて不妊治療の情報を発信されているtomo様にインタビューを受けていただきました。

スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください。

2022年3月 結婚
2022年7月 産婦人科初受診
2022年10月 不妊治療開始(タイミング法)
2023年2月 体外受精開始
2023年3月 採卵①
2023年6月 体外受精① → 化学流産
2023年8月 採卵②
2023年9月 体外受精② → 6w稽留流産
2024年2月 体外受精③ → 8w稽留流産
2024年4月 体外受精④ → 化学流産
2024年5月 体外受精⑤ → 妊娠中 現在8w

スタッフ:不妊治療を始めたきっかけは何ですか?

もともと生理周期が40日前後と長く、それでも来ていたので何もしていませんでしたが、結婚した頃から生理が全く来なくなり、検査薬をしても毎回陰性。さすがにマズイと思い、産婦人科クリニックを受診したら多嚢胞性卵巣症候群と診断され、不妊治療を始める事になりました。

スタッフ:かかった費用はいくらぐらいですか?

正確にはわかりませんが、150万近くはかかっていると思います。保険適応ですが、自費検査も何個かしたので。

スタッフ:不妊治療をしていて辛かったことはありますか?

不安症な性格のため、「妊娠できるのだろうか」という不安は常にあり、妊活に関する事を常に考えてしまっていました。今もですが。「なぜ自分はこんなんだろうか」と何度も責めた事もあります。

スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?

主人は結婚当初から自主的に料理以外の家事をしてくれていて、つわりが酷い現在もほとんどの家事をしてくれて助かっています。治療に関しても、受診日は「どうだった?」と必ず聞いてくれ、ネットで不妊治療だったり、つわりの事だったりを調べてくれて理解してくれています。

両家の親は結婚当初から子供に関する話を全く振られず、ストレスになる事なく過ごせています。不妊治療に関しては体外受精をするタイミングで両家に話し、理解してくれていて、現在の順調な妊娠を喜んでくれています。

職場の部署は上司がおらず同僚だけですが、治療や妊娠に関して理解してくれていて、休みや早退、時間変更にも応じてくれて助かっています。

スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはありますか?

経験した事のない不妊治療なので、不安が強いと思います。今は色々なSNSで不妊治療の事や体験談もよく見かけるので、情報収集して少しでも不安を軽くし、受診時に先生に「◯◯ってどうですか?」と気になった事を質問できるので良いと思います。
あと、パートナーの方との不妊治療の知識の共有は大事だと思います。パートナーが理解しているのとしていないのとでは気持ち的にも全然違ってくると思いますし、逐一「今日はこんな事言われた」「次はこういう検査する」等の経過も話すといいと思います。

スタッフ:改善して欲しい点はありますか?(例:クリニックにこうしてほしい、治療をしながらもっと自由に働ける職場がほしい等)

不妊治療をしている方は年齢にかかわらず多いとSNS等で知りました。不妊治療をしていると通院で仕事の調整をしなければならなかったりする事もあり、働いている方にとってそれだけで負担になると思います。
そういった点について、政府や自治体が特別休暇のような制度や助成金等があればいいなと思います。
自治体によっては助成金があると思いますが、申請の仕方がわかりづらい事もあるので、もっとわかりやすく情報発信していただきたいです。

スタッフ:不妊治療の保険適用についてどう思われますか?(期待や改善点等あれば)

保険適用になり、ありがたいと思います。ですが、体外受精第1子6回までという縛りは、体外受精しか望みがない方にとって「あと何回...」とそれだけでストレスになってしまうと思います。回数を増やすか、6回だとしても母子手帳をもらうまではノーカウントとか、そういう改善をしてもらえると嬉しいと思います。

スタッフ:プレコンセプションケアについてどう思われますか?

するべきと思います。私も独身時代、検査をいつかいつか...と先延ばしにした事を後悔していますし、検査だけじゃなく知識を深める事は不妊治療する・しないに関わらず大切な事だと思います。

スタッフ:自由回答(思うこと・お伝えしたいこと)

不妊治療をする事に、初めは「自然妊娠できない身体」と言われているようで嫌悪感や恥ずかしさがありました。ですが治療を始めて妊活に関する知識は増えて、妊娠しても過信する事もほとんどなく過ごすことができ、体外受精をすると移植する卵を見る事ができ、「この子が赤ちゃんになるんだ」と治療しないと見られない景色もありました。なかなか結果が出ず、主人と子なし夫婦になった場合の話し合いをした事もありますが、治療する事によって特別な瞬間に出会えたという事に関しては、治療をして良かったと今では思います。

インタビューにお答えいただきありがとうございました!