
【不妊治療体験談】るぴあ様*若くても不妊治療が必要?周囲の理解を得ることの難しさと私の経験
るぴあ様に不妊治療体験談をお聞かせいただきました。
スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください
2018.10 ブライダルチェック 夫の男性不妊発覚(運動率25%、精子濃度500万で乏精子症、精子無力症等)自然妊娠は不可能宣言を受ける
2019.5 不妊治療専門医院へ転院、夫婦共に詳しく検査
2019.6 精索静脈瘤見つかる
2019.8 精索静脈瘤手術
2020.1〜3 AIH3回挑戦し、敗北
2020.4 ステップアップ決定、準備期間へ
2020.6 採卵、顕微授精 胚盤胞12個凍結
2020.8 移植、妊娠
2021.3 第1子出産
スタッフ:不妊治療を始めたきっかけは何ですか?
夫が私と付き合う前に5年ほど付き合っていた彼女がいて、社会人だし子供が出来たら結婚するつもりだったので避妊していなかったのにいつまで経っても子供が出来ず、その後浮気されて別れたと言う話を聞きました。私も、それはおかしくない?と思ったし、夫も俺はもしかしたら不妊なのかもしれないと不安に思っていて、夫婦でブライダルチェックに行ったことがきっかけでした。
スタッフ:掛かった費用はいくらぐらいですか?
保険適用前で、とても有名なクリニックへ通っていたので、トータル200万以上はかかっていると思います。
スタッフ:不妊治療をしていて辛かったことはありますか?
22歳から不妊治療を始めたので、周りの人には全く話が通じず孤立してしまったこと。悩みを話す人がいなかったこと。男性不妊だったので、採卵に対してとても抵抗があり、なんで私は悪くないのに私が痛くて怖い思いをしないといけないの?と当時はまだ若かったこともあり理不尽だと思っていました。こんなに望んでいるのに、子供が出来ない。中絶をした友達とも縁を切ったり、自分だけがこんな苦しい思いをしないといけないのかと、うつ状態になっていた時もありました。常に何をしていても、不妊だということが頭をかすめ、子供を見るのも辛い。そんな生活でした。
スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?
夫は協力してくれましたが、タバコを吸っていたことから度々喧嘩になりました。
妊活への意識の違いがあり、軽く考えていることへの苛立ちは、生理が来る度に増えたりもしました。私の母は、そんな怖いこと辞めなさい。普通の子供は生まれるのか?と言っていました。義母も、絶対に羊水検査をしなさい。障害児が生まれたらどうするの?その時は中絶しなさい。夫は何も悪くない、と私への労い等は何もありませんでした。友人からの理解も乏しく(そもそもまだ結婚している友達がいなかったです)職場の方だけは、不妊治療経験者の課長補佐がいらっしゃり、深く理解して頂きましたが、最終的に不妊治療による心の不調で退職してしまいました。
スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはありますか?
体の変化に敏感になったり、心が壊れそうになったり、色々な悩みが増えるかもしれないです。そういう時に、相談できる専門機関や信頼出来るカウンセラーさんのような方、あるいは不妊治療経験者の友人など頼れる人を見つけてください。
スタッフ:改善して欲しい点はありますか?(例:クリニックにこうしてほしい、治療をしながらもっと自由に働ける職場がほしい等)
若いから不妊治療はしてないだろうという偏見をやめて欲しいです。
若くても原因があれば不妊治療をするし、年齢は関係ありません。
スタッフ:不妊治療の保険適用についてどう思われますか?(期待や改善点等あれば)
保険適用になってからは通っていませんが、移植が少し安く済ませられるのは助かります。
スタッフ:プレコンセプションケアについてどう思われますか?
初めて聞く言葉なので調べてみました。
私の周りにも、「妊娠したいと思った時には年齢的に遅くなった」「高齢出産によるリスクを知らなかったから子供をいざ産もうとすると大変だった」など無知が故に悔しい結果になってしまう知人もいました。私は、若くても絶対に妊娠できるとは限らないから、ブライダルチェックは必ず行って、半年避妊なしでも子供が出来なかったら、即病院へ相談してねと友人には経験談を話して、辛い思いをして欲しくないので伝えています。とてもいい取り組みだと思いました。
スタッフ:自由回答(思うこと・お伝えしたいこと)
なかなか理解されないこともあるだろうし、なんでこんな辛い思いをしないといけないんだと、絶望する日もあるかもしれないけれど、私は不妊治療の経験を経て子育てをしてみて、もしかしたらこの子は今ここにはいない運命だったのかもしれない、命はひとつでも問題があれば生まれない尊いものだと、命に対する有難みを日々感じて生きています。命は奇跡です。私が今生きていることだって奇跡だし、明日の命が必ずあるわけではない。
でも、今生きている。それが一番大切だと感じています。望んでやっと来てくれた子どもは本当に愛おしいです。自然妊娠だから可愛くないとか、そんなことを言いたいわけじゃありません。でも私は、不妊治療をしてくれた過去の私のおかげで今の生活があると毎日思って生きています。子供は可愛いです。本当に可愛いです。生まれてきてくれて本当にありがとうと、毎日寝る前に子供に伝えています。妊娠出産も色々とトラブル続きで、赤ちゃんの命の危機も何度もありました。少し早く生まれたりはしたけれど、ママずっと好き!と覚えたての言葉で伝えてくれた日には、不妊治療を本当に頑張ってよかったと心から思いました。正直色んな旦那さんがいるし、男女で妊娠や不妊治療で足並みが揃わない時もあると思います。でも、妥協点をお互いに見つけて、歩み寄る姿勢をお互いに大事にして、幸せな未来へ向かって進んで欲しいと思います。頑張るあなたの応援団で居続けます。
不妊治療体験談募集にご協力いただきありがとうございました!

よく読まれている記事

【ニュース】先進医療に「不妊症患者に対するタクロリムス投与療法」が追加

【ニュース・重要】「オビドレル」の出荷停止と今後の見通し

【助成金一覧】東京・神奈川更新のお知らせ

ホームページオープンのご挨拶
