【不妊治療体験談】vovayu様*治療を続けても授からなかった私の体験記
vovayu様に不妊治療体験談をお聞かせいただきました。
スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください
30歳から約10年
スタッフ:不妊治療を始めたきっかけは何ですか?
25歳で結婚して、2〜3年は夫婦2人の時間を楽しむプランでした。子供を授かるのは自然なことだと安易に考えておりましたが、その後30歳目前にしてもその気配は無かったため、病院に行くことにしました。
まず、友人の紹介で都内のレディースクリニックにてタイミング療法から始めました。
その際、甲状腺にも問題があると指摘を受け、甲状腺専門医にも定期的に通うことになりました。プロラクチン値も高いと指摘を受け、一時的に薬を服用しておりました。
約3年通院しましたが、不妊治療専門医では無かったため、当時住んでいた地元の不妊治療専門医に改めて通うことにしました。
ホルモン検査に始まり、卵管造影の検査、精子検査をし、まずはこちらでもタイミング療法から始めました。特に卵管、精子にも問題無いため、3年くらいタイミング療法を続けました。しかし、不妊治療専門医と掲げるクリニックがちょうど拡大し始めた時期でもあり、おそらく今もその頃も変わらないと思いますが、一日の患者数がパンク状態でした。
こちらの話も聞いてくださる先生でしたが、待ちに待った診察はほんの数分のことも多くなり、長い待ち時間、何も起こらないことに次第にストレスが溜まってきたため、休むことにしました。
1〜2年後、同世代の友人から人工授精で子供を授かったと聞き、同じ街の少し規模が大きいクリニックに通うことにしました。一から検査をし、ホルモン検査にてそろそろ卵子の数が減ってきていると指摘を受け、人工授精からのスタートになりました。
半年経って何も無い場合は、顕微受精を推奨され、40歳を最後の治療にしようと決めておりましたので、顕微受精を最終的に選択しました。排卵誘発剤を自宅で打ち、採卵しましたが、結局一個しか採れず、その一個で顕微受精をしました。
スタッフ:掛かった費用はいくらぐらいですか?
300万円はかかっていると思います。
顕微受精に関してのみですと120万円くらいだったと思います。
スタッフ:不妊治療をしていて辛かったことはありますか?
クリニックでの待ち時間、不妊治療のクリニックに行けば、どんよりネガティブな雰囲気で分かち合える友人など作るのもタブーな印象を受けていました。
誰に自分の思いを話せば良いのか、いつも悩んでいました。
スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?
応援はしてくれてはいましたが、共感はしてくれませんでした。自分の親に関しては全く不妊ということや治療に関して理解ができていなかったと思います。
職場の方は通院に関して融通していただきました。
スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはありますか?
ストレス無く通えるクリニックや病院に行くこと。ある程度、自分で健康的に暮らし、不妊治療に関する知識を持ち、プランを立てておくこと。ゆとりを持つこと。
スタッフ:改善して欲しい点はありますか?(例:クリニックにこうしてほしい、治療をしながらもっと自由に働ける職場がほしい等)
待ち時間の改善、ドクターの増員、処置のドクターとは別にコンサルタント中心のナースやドクターのような相談できる環境があると患者さんは安心すると思います。
スタッフ:不妊治療の保険適用についてどう思われますか?(期待や改善点等あれば)
今まで保険適用外の項目もあったので、適用されれば少し家計とのやりくりが楽になるはずです。
スタッフ:プレコンセプションケアについてどう思われますか?
プレコンセプションケア、まさに現代に必要なことだと思います。
予防医学のためのカウンセラーを増員しているように妊娠することへの全般をケアするのも少子化問題を含め、重要なことだと思います。
スタッフ:自由回答(思うこと・お伝えしたいこと)
不妊治療を終え、結局は授からず、その後6年ほど経ちました。現状のクリニック事情は想像つきませんが、全ての不妊患者さんが無理なく、ストレス無く治療をされていることを願っております。子供を授かるのは本当に奇跡であると不妊治療を受けながら感じていたことです。子供が欲しいと思ったら、すぐ検診に行き早めに行動して欲しいです。また若いうちに卵子凍結が容易にできる時代へと変化して欲しいです。