> インタビュー > 【不妊治療体験談】さいちゃん様*職場への配慮と理解が必要!不妊治療と仕事の両立について

さいちゃん様に不妊治療体験をお聞かせいただきました。

スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください

タイミング法2回→人工授精2回目で妊娠

スタッフ:不妊治療を始めたきっかけは何ですか?

夫が30代後半、私も30代に入り、年齢的にも妊娠に対してのんびりしていられないなと思いました。不妊治療のクリニックを訪れたのは、ひとまず自分の身体(妊娠しやすさ)を知りたいと思ったからで、その時はさほど深刻に考えていませんでした。

スタッフ:掛かった費用はいくらぐらいですか?

各種検査、タイミング法、人工授精、トータルで10万円程

スタッフ:不妊治療をしていて辛かったことはありますか?

不妊治療のストレスを発散できず、溜め込んでしまったことです。検査の結果、精子の運動率の低さが判明し、夫を責める気持ちが生じました。不妊治療でつらいのは女性ばかりだと感じて、怒りさえ湧きました。そんな気持ちを夫にはもちろん、他の誰にも打ち明けることができず、一人で抱えるのは苦しかったです。

スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?

夫は非常に協力的でした。感情のアップダウンが激しくなる私に対して、随分気を遣ったのだろうと思います。夫と子どものいない人生についても話し合えたのは良かったです。
実母には唯一、弱音を吐いていました。しかし、実母は不妊治療の経験がなく、私への対応に困っている様子でした。親の時代には、不妊治療が一般的ではなかったと聞きました。義両親には不妊治療をしていること自体伝えていません。
友人の中には、同じく不妊治療に取り組んでいる人がいました。最初は互いに情報共有等していましたが、治療の進み具合に違いが生じ始め、徐々に距離を置くようになりました。

スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはありますか?

「不妊治療を休んだ途端、妊娠した。」などの話を聞きます。その話に信憑性はありませんが、休むということ自体はとても大切なことだと思います。つらくなったら、不妊治療から気持ちを解放してください。頭を真っ白にして没頭できる趣味等が見つけられると良いと思います。

スタッフ:改善して欲しい点はありますか?(例:クリニックにこうしてほしい、治療をしながらもっと自由に働ける職場がほしい等)

クリニックにお子さん連れで来院される方が結構おられました。院内にキッズルームが用意されていましたが、その当時はお子さんの姿を目にするのも辛かったです。「一人でも子どもがいるならいいじゃないか。」と羨む気持ちが湧きました。可能であれば、キッズルームは別棟にする等、配慮をいただきたいです。
不妊治療は医師の指定するスケジュールによって治療が進められます。「次回の排卵日は◯月◯日頃です。」と言われれば、仕事を調整して来院する必要があります。やはり、男性や未婚の女性上司に事情を説明するのは、最初は躊躇われました。理解されないかもしれない相手に、どこまで話せばよいかと迷いました。

スタッフ:不妊治療の保険適用についてどう思われますか?(期待や改善点等あれば)

高額治療を躊躇っている方には良い制度だと思います。ただ、保険適用の時期を狙ってタイミングをはかるのではなく、あくまで自分のペースで(一日でも早く)治療を進めた方が良いと考えます。

スタッフ:プレコンセプションケアについてどう思われますか?

若くて健康な年代の方々にはピンとこないのではないかと思います。自ら老いや病に直面し、はじめて健康について真剣に考えるのではないでしょうか?

スタッフ:自由回答(思うこと・お伝えしたいこと)

男性にとっても、不妊治療は大きなストレスがかかると今なら分かります。

不妊治療体験談募集にご協力いただきありがとうございました!

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