> インタビュー > 【不妊治療体験談】SANA様*35歳目前で授かった宝物

SANA様に不妊治療体験談をお聞かせいただきました。

スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください

結婚して2年経ちましたが、子どもを授かれませんでした。
その時点で自分自身も34歳でしたし、夫婦どちらかに妊娠しにくい問題があるなら、見つけて解決しなきゃと思い、不妊治療のクリニックに行きました。
そうしたら妊娠しにくい原因は特にないが、私に卵巣嚢腫があるとのことで大学病院で手術することになりました。
手術前後しばらく妊活を休むように言われ、本格的に妊活を開始できるのは35歳になる半年前…
35歳になったらますます妊娠しにくくなる…と焦って、そのまま大学病院の不妊外来に通うことにしました。
タイミング法と人工授精を1回。
不妊治療のクリニックに行く前から、1年くらい基礎体温測ったり、排卵チェッカー使ったりして、自分なりのタイミング法をしていたこともあり、
大学病院に半年通院した時点で妊活に疲れてしまいました。
その後、通院を少し休んだら自然に授かりました。

スタッフ:不妊治療を始めたきっかけは何ですか?

卵巣嚢腫で大学病院にかかったことと、その時の年齢です。

スタッフ:掛かった費用はいくらぐらいですか?

約10万円です。

スタッフ:不妊治療をしていて辛かったことはありますか?

友だちに子どもができたという話を聞くのが辛かったですし、子どもがいる友だちに会いたくなくなりました。
街で子どもと一緒にいるお母さんを見るのも辛かったです。羨ましくて、ドロドロした感情が自分に湧いてくるのがとても嫌でした。
テストでいい点をとるためには勉強すればいいですが、妊活は身体が冷えないように、ストレスためないようにとがんばっても、その努力は必ず報われるわけではないし、出口の見えないトンネルに入ってしまったような気持ちになりました。

スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?

妊活中は、毎月、生理がくるたびに、ものすごく落ち込みました。また1か月延びた。また1か月がんばらなきゃいけない。いつまでがんばればいいのか…。
その度によく泣いていました。夫は、抱きしめて一緒にがんばろうって慰めてくれました。本当に救われました。私の場合、妊活で唯一よかった点は夫婦の絆が深まったことです。
両親はよく慰めてくれ、良好な関係のままでした。
子どものいる友だちとは自分から距離をとり、疎遠になりました。いまは元通り仲良くできています。
職場は融通のきくところでしたので、周りにはあまり支障はなかったと思いますが、急に休まなきゃいけなくなったことを上司に伝えるのは、なんだか悪い気がして勝手にストレスを感じていました。

スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはありますか?

いま振り返ると、妊活中は、そのことばかり考えて焦ってしまうし、パートナーに対する不満もでてきてしまうし、急に仕事休まなきゃいけないし…とにかくストレスをたくさん感じていたと思います。
当時は必死すぎて気が付かなかったのですが。
一度旅行でもして、普段の生活から違う環境に身を置き、妊活をお休みするのがオススメです。
あと、妊活が辛くなってきた頃、基礎体温を測るのもストレスになるからやめました。
レッグウォーマーとよもぎ蒸しパッドは、かなりオススメです。
ストレスを減らして身体を温めてください。

スタッフ:改善して欲しい点はありますか?(例:クリニックにこうしてほしい、治療をしながらもっと自由に働ける職場がほしい等)

通院してたのが大学病院ということもあり、精神面でのフォローが全くありませんでした。心のケアをもっと充実させて欲しいと思いました。

スタッフ:不妊治療の保険適用についてどう思われますか?(期待や改善点等あれば)

妊活は出口が見えないトンネルのようなものなので、今後いくら必要になるのか、すごく不安でした。保険適用で費用を抑えられるなら、とてもいいと思います。

スタッフ:プレコンセプションケアについてどう思われますか?

妊活のために睡眠や食事に気をつけるようになりましたが、もっと前からやっておけばよかったと思ったので、とてもよい活動だと思います。

スタッフ:自由回答(思うこと・お伝えしたいこと)

改めて妊活中のことを振り返ると、かなりストレスを感じて毎日を過ごしていたと思います。
ストレスを減らして穏やかな気持ちで妊活できるように、心のケアが今後充実するといいなと思います。その時は周りにアドバイスされるのも嫌だったので、自分の知り合いじゃなくて、第三者に相談できる環境とか、気持ちを聞いてもらう環境があれば違ったかもしれません。

不妊治療体験談募集にご協力いただきありがとうございました!

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