【不妊治療体験談】ゆっきー様*治療中に感じた孤独と葛藤
ゆっきー様に不妊治療体験談をお聞かせいただきました。
スタッフ:不妊治療の経歴を教えてください
(第一子妊娠時)
結婚後、子供を欲しいと思ったため、近くの市立病院の産婦人科に通う。1周期目、排卵誘発剤クロミッド錠を1錠飲み、卵胞が育たなかったためリセット。2周期目、クロミッド錠を2錠飲み、卵胞が育たなかったためリセット。3周期目、クロミッド錠を3錠飲み、卵胞が育たなかったためリセット。4周期目、クロミッド錠を3錠飲み、ようやく一つ卵胞が育ち、タイミング法を行った所、妊娠。39週で出産。
(第二子妊娠時)
一人目の時に通っていた市立病院の産婦人科にかかる。1周期目、排卵誘発剤クロミッド を1錠からはじめ、卵胞が育たなかったためリセット。2周期目、クロミッド2錠飲み、卵胞が育たなかったためリセット。3周期目、クロミッド錠を3錠飲み、卵胞が育たなかったためリセット。4周期目、クロミッド錠を3錠飲み、卵胞が育たなかったためリセット。5周期目、毎日ゴナールエフ1回75単位をお腹に注射したが卵胞が育たなかったため、リセット。6周期目、毎日ゴナールエフ1回75単位ゴナールエフをお腹に注射したが卵胞が育たなかったため、リセット。ここで、市内の不妊治療専門クリニックに転院する。
クロミッド錠をやめ、レトロゾールに切り替え。
1周期目、レトロゾールにあわせてゴナールエフ1回75単位を注射した所、卵胞が育ち始める。3,4個卵胞が育ったためタイミング療法を行うが、妊娠には至らず。
2周期目、レトロゾールにあわせてゴナールエフ1回75単位を注射した所、卵胞が育ち始める。3,4個卵胞が育ったためタイミング療法を行うが、妊娠には至らず。
3周期目、レトロゾールにあわせてゴナールエフ1回75単位を注射した所、卵胞が育ち始める。5個卵胞が育ったためタイミング療法を行った所、妊娠。37週で出産。
スタッフ:不妊治療を始めたきっかけは何ですか?
独身時代26歳、産婦人科で多嚢胞性卵巣症候群PCOSと診断される。自然に月経も来ない状態だった。デュファストン錠を飲み、毎月月経を起こすようにしていた。「あなたは妊娠しづらい身体ですが、排卵誘発剤等を使って排卵するよう促せば、妊娠できる可能性はあります。」と医師から言われていた。
スタッフ:掛かった費用はいくらぐらいですか?
第一子妊娠時5万円ほど
第二子妊娠時10万円ほど
スタッフ:不妊治療をしていて辛かったことはありますか?
ナイーブな内容のため、不妊治療をしていることは、夫と実母と親しい友人にしか伝えていなかった。遠距離交際だったため、仕事を辞めて夫のいる地に転居したのだが、すぐに仕事をしようとしない私をみて、「アルバイトか何かしないの?」と義両親や周りから声をかけられたのがとても嫌だった。仕事もできず頻繁に病院(クリニック)に通ってもなかなか妊娠できない自分が惨めだった。
スタッフ:パートナー様やご両親、ご友人、職場の方々との関係はどのような感じでしたか?
夫は毎回私のつらい気持ちを受け止めてくれた。実母には心配をかけたくなくてあまり報告はしていなかった。
スタッフ:これから不妊治療を始める方へのアドバイスはありますか?
一般の産婦人科の先生の中には、不妊治療に詳しくない人もいる。
できればはじめから不妊治療専門のクリニックを受診することをおすすめする。
スタッフ:不妊治療の保険適用についてどう思われますか?(期待や改善点等あれば)
不妊治療の保険適用、これから更に範囲が拡大されれば良いなと思う。
スタッフ:プレコンセプションケアについてどう思われますか?
私は29歳と33歳の時に妊娠した。これは今の日本においてごく平均的な妊娠・出産年齢かと思う。どんなに医療が進歩しようと、「女性の妊娠適齢期は20代から30代前半」なのは変わらない事実。「いつか子供が欲しい」と思っている人は、この適齢期に妊娠出産ができるようライフプランをたてることができれば、良いと思う。