> インタビュー > 『会社において不妊治療支援制度の創設、福利厚生の対象にするなどの取り組み促進を期待したい。』〜2〜

※『不妊治療の保険適用はこれまでにない大がかりな作業。医療側からも当事者側からも意見を聞き続け充実させたい。』~1~の続きです。

スタッフ:メディアでもかなり報じられました。

はい。ニュース番組でも多くの報道があり、やっぱり、不妊治療の保険適用は大きな一石になっているのかなと思っています。

スタッフ:今、年間約40万回を超える治療が行われていますが、保険適用で治療をより受けやすくなったことによって、どれぐらい治療を受ける方が増えると考えていらっしゃいますか?

これは検証していかなければならない課題であると思っています。診療報酬を決定する中医協においても、令和6年の改定に向けて、実施状況などのデータを収集して検証することとなっております。医療現場の方々や関係学会のご協力も得る必要があると思っております。

スタッフ:これは一国民としての質問なのですが、正直に言いますと、厚生労働省のホームページを見させていただいて、文言が難しくて、理解するまでがなかなか難しいというところがあります。そして、当サイトFCHを通していろんなクリニックの先生方とお話しすると、先生方でもちょっとまあ難しい箇所があるよねっていうふうにおっしゃっていて、これをどのように対処していけばいいかなっていうことを考えていまして、何か方法はございますか?

今回の保険適用にあたって主に医療機関向けのQ&A集は3月末に出ましたけれども、100問ぐらいありまして、これを書くには行政用語で誤解のないように書いているところも確かにあります。文章としてお示しするのもちょっと難しいところもあるかと思いました。なるべく医療機関の先生方が集まる学会などに色々顔を出させていただいて意見交換をさせて頂くとか、制度がスタートしたばかりなので白黒をまだ決めかねる部分も確かにありまして、医療現場において実際はどういうふうに実施されているのかなどについて十分ご意見を伺いながら、医療現場の先生にもできるだけ分かりやすくお示しできるよう工夫をしていきたいと思います。

スタッフ:患者側からすると、医療現場での運用がより適切になされるようになるのであれば、結論が先延ばしになっても良いって思います。

まだ制度は出来たばかりです。確かに医療機関の先生方にまだ充分お伝えし切れていない部分もあると思っておりますので、そういう意味で今日のインタビューなども通じまして、制度の趣旨などを分かりやすく説明したいと思います。医療機関の先生方も制度の趣旨を理解して頂いた方が患者さんにも分かりやすくご説明できると思いますので、そういう意味ではしっかり医療機関の先生方に対して、いろんな場を通じてお伝えする努力をしていきたいと思います。

スタッフ:当サイトはFCHという不妊治療保険適用専門ポータルサイトなのですが、こちらを通して何かできることであったりご要望等はございますか?

FCHさんというのは、主に、患者、利用者に向けた情報提供を行っていらっしゃると思いますので、わかりやすい情報提供をお願いしたいと思っております。

スタッフ:厚生労働省さんが作られているQ&Aをわかりやすい文言で表したり、保険適用の際の実際にかかる費用の試算であったり、そういったものをユーザー側にお伝えしています。

私達の立場としては、医療者側とのコンタクトはいろんなチャンネルがあります。ただ、当事者側、実際に不妊治療をこれから受けてみたいとか、実際不妊治療を受けているけど疑問に思っていることとかですね、そういうのが直接的にはなかなか把握が難しいところもありますので、FCHさんのほうで、患者さんからの声というものを投稿するようなものがあって、そこでよくある質問とか、よくある相談内容というのがもしあれば、それに対してお答えするという形でQ&Aのような分かりやすいものが出来ると、行政が作るQ&Aとまた別の意味で非常に有効で役に立つのではないかなと思います。そして、そういうお話をいただければ、一緒になって対応させていただきたいと思います。

スタッフ:私のまわりの状況を見ますと、不妊治療に今までちょっと足踏みされた方が、保険適用になったことでやってみようかなっていうふうに前向きに考える方がすごく多くいますので、そのことについて私もすごくうれしくてですね。これは本当に良い制度だなというふうに思っています。感謝を申し上げます。もうあきらめて10年かけたけど駄目だった、もう貯金もほとんど使い果たしたという友人も、改めてもう一回ちょっと考え直してみようか、やってみようかなというような話も聞いています。

保険適用となると、会社の中での不妊治療に対する扱いも変わってくるのではと思っています。今までは、それは自由診療でしょうと扱われていた側面もあったかと思います。今回、不妊治療は公的保険で認められた治療の一環であるとなれば、会社の中でも、不妊治療のための支援制度を作ろうとか、他の病気と一緒にきちんと福利厚生の対象にするなどの取り組みも進んでいくきっかけになることや、本人から会社に対して言いやすい環境になることを期待しています。

スタッフ:女性は、ホルモンの治療とかもしますので、やっぱり体調面でしんどい時とかがあるので、そういう時に会社側に対してちょっとお休みさせてほしい、早退させてほしいということが言いやすくなるんじゃないかなとすごく思っています。

はい。私も不妊治療が保険適用になった効果としては、そういういうところにもあるのではないかと思います。

スタッフ:そういった意見を吸い上げてお伝えできたらなと思っています。本日は誠に有難うございました。